木の実と鳥

庭のカマツカの実をヒヨドリが啄む。

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見た目は美味しそうな実ではないが、試食した人の感想では、林檎の風味がし柔らかいそうだ。
わたしが庭にある実のなる植物の名を数えていたら、息子が庭に出て調べてみようと言うので実際に庭で調べてみたところ、
カマツカの他に、

ガマズミ、トウネズミモチ、ナツハゼ、マンリョウナンテン、ヤツデ、ツルウメモドキ、ヤマグワ、イチゴ、エゴノキヤブコウジコムラサキシキブ、ヤマボウシ、ヤマモモ、シュウカイドウ、グミ、ツバキ、ヒサカキピラカンサ、ツリバナ、クルミ、シロヤマブキ、ナツツバキ、キヅタ、バラ、ノイバラ、ブルーベリー、ブラックベリー、コナラ、クヌギなど、

意外とたくさんあった。(不明のものが数種あった。)

一体鳥が食べる実はどれくらいあるのか?と、ネットで簡単に調べてみただけでも100種以上もある。

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けれど、いろいろなデータを集計しただけの情報もあって、文一総合出版の「野鳥と木の実」には、鳥が食べるという情報があるけれど食べているところを実際に見たことがないと著者のコメントのある植物がかなり収録されている。
我が家の庭でも実際しきりとやって来て食べているのを見かけたのは、トウネズミモチとヤツデとブルーベリー、そして今回のカマツカくらいだ。
わたしが見ないだけで、実際は結構食べているものもあるだろうが、さすがにコナラ・クヌギ(ドングリ)やツバキ、果肉に毒のあるエゴノキは食べる鳥の種類も限られるし、そんな鳥でももっと食べやすい実があれば見向きもしないのかもしれない。
結局、晩秋から早春の食糧難の期間に限って言えば、マズかろうと硬かろうと背に腹は変えられず、食べるしかなく食べている実も情報には含まれているということだろう。鳥のその日の空腹具合という訳だ。
そんな、空きっ腹を抱えた鳥がたまにやって来るくらいがちょうどいい。

「情報」の性質を端的に示す例と言える。