新鮮な視線

春休みに入った息子が堀辰雄を読んでいる。
コロナウィルスの影響から学校の図書館で読書感想文の作品「家なき子」を借りることが出来ず、今日、妻と大田市多伎町の図書館に行き、おそらく宮崎駿の作品名から手にとったのだろう、「家なき子」とともに「風立ちぬ」を借りて来たのだ。
「麦藁帽子」、「曠野」という短編も入った文庫本で、それは今日読み終えて、明日「風立ちぬ」を読み始めると言っている。
実はわたしは堀辰雄が駄目なのだ。確かな記憶はないが、ちょっと読みかじって退けたのだろう。だから「野菊の墓」も「風立ちぬ」も知らない。
自分の知らない地平を歩く息子を見る。その視線に新鮮さを覚えている。