2006-02-14から1日間の記事一覧

あなたへと至る ⅲ

崩落した崖のしたに転がる石の尖り、石英の光だ。そして、それは血と知の匂いを放って脳を刺激する腐敗寸前の百合だ。その、一歩手前に居つづける緊張感とアンダーグラウンドなゆらぎ。闇のなかでそれは唸っている。しなやかな肢体、野太い声、長い髪。誰と…