2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

この世にいる

生前好きだった本だとかレコードだとか棺桶に入れてはいけないそんなものを手にする資格はないそもそも天国にも地獄にも行けない死んでなおこの世に残るしかなく泣き叫んでも誰にも見えず誰にも聞こえない声も涙も奪われているのだから当然かというと当然の…

生きのびる

水がゆっくりと染みこんでいくようなところなどもう残っていないかと言って乾ききっているのでもないなにもないからだがらんどうの廃屋なのにもう蔦も絡まることをやめて蜘蛛も巣をはらず風も訪れず時は流れていてもカラカラとむなしく日向も日陰もない誰も…

砌の上の

季節柄 又家持、砌の上のなでしこの花を見て作る歌一首 秋さらば見つつ思へと妹が植ゑし屋前のなでしこ咲きにけるかも 『万葉集』巻三・挽歌(岩波文庫)より

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