2010-01-01から1年間の記事一覧

僕たちと羊とマルメロと

見落とされたまま枝にぶらさがるマルメロは揺れる それから 夜GPSの破片が流れる 朝羊が消える 昼泥棒と市民が影踏みしながら通りすぎる 酸っぱい雨に濡れ 奇形の鳥に脅かされ キンユーの空っぽの背中にすり寄られ お前は 恐れ慌てる手前で 宙ぶらりんに…

緑色の地

ここだけは緑なす静穏の地

ゆらゆら

ゆらゆら帝国が解散した。今の時代はわたしにとって「すの入った」ような時代だけれど、そこにまたひとつ「す」が入ってしまった。そんなことはもう珍しいことではないから今さら悲しんだりしないけれど、鼻歌で「空洞です」のなかの曲のひとつでも歌ってみ…

去りゆく季節に

小田事の勢能山の歌一首 真木の葉のしなふ背の山しのはずてわが越え行けば木の葉知りけむ 『万葉集』巻第三 二九一 「万葉集 (上)」(旺文社文庫)より

やくもたつ

いろいろといいたいことはあるけれど まざりあってもにごるだけ それよりなんでもないような はなすまでもないような ことでもひとつふたつなり につめることもないままに はしりがきしてはしりさる ふりしたふりしてふりかえり しゅーまんあたりのふれーず…

works

CDを買うのはいつ以来だろう。HMVでの履歴だと3年ぶりということになる。たぶんそうだろう。もしかするとオークションで何点か買っているかもしれないが。 今回は下記のCDを購入。 マイケルは亡くなったからというよりはあってもいいかな?というか…

よい休暇を

決して消えてなくなったわけではないだろう。それはそこにあったときの希薄な装いをただくりかえしているだけだ。春のセーターをTシャツに着替えるように。そうしてバカンスへでもでかけるように。 ロメールは何にむかって愛を囁きつづけたのだろうか。きっ…