2011-01-01から1年間の記事一覧

八雲立つ

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を 『古事記』

ばすけっとのなかで

きそくただしくらっかする ちいさなすいてきにうつるせかいの ひろがりゆがみちゅうぶらりん まどわくをかすめるはととふらわー やくもなんてこれっぽっちもないじゃないか なつのそら ただようちいさなりゅうしたち いなほもうしもうみのさかなも りんかく…

「3安」幻想からの目覚め05

しかし、原発なし化石燃料による発電なしで、果たして現在のような消費電力量を賄えるだろうか。経済成長を前提とする今当たり前とされる考え方が変わらない以上、新興国の電力消費量は今後も増加の一途を辿るだろうから、かなり本気にならない限り自然エネ…

「3安」幻想からの目覚め04

そもそもエネルギー資源のほとんどない日本が原発の依存度を下げ輸入エネルギーによる発電の依存度を下げまだまだ頼りない代替エネルギーに頼るには、あまりに消費発電量が多すぎることも大きな問題なのだが、経済成長を前提とする考え方やライフスタイルと…

「3安」幻想からの目覚め03

今考えるべきことは、政治的な思惑や経済的利害関係を超えた、全世界と自国の将来を見据えた上でのエネルギーのベストミックスの短~長期的な戦略だろう。 現経団連会長の発言は日本の経済を担うトップの発言としてはあまりにも短慮で恥ずかしいものだ。我々…

「3安」幻想からの目覚め02

日本の首相の「脱原発」発言がさまざまに云々されているが、先の話から言えば「脱原発」という言い方はもはやあり得ないのだ。 ある年代の者にしか通じないが、原発はフクシマ以前から「お前はすでに死んでいる」という状況にあった。にもかかわらず、二酸化…

「3安」幻想からの目覚め01

原子力発電は使用済み燃料をリサイクルできる唯一の発電方法だと、あたかも原子力発電もまたエコな発電だと言わんばかりに推進派は胸を張るが、肝心のリサイクル施設である核燃料の再処理施設の稼働およびプルサーマル計画は今もってメドが立っていないし、…

「3安」幻想からの目覚め00

ひとはどうしたものか幻想を好む。 よく自然エネルギーのコストはまだまた高く、原子力発電のコストはそれに比べれば安価だと言われ、それに加えて化石燃料のように相場の急騰に左右されないこと、原子力にある程度依存することは輸入燃料の依存度を高くしな…

気むずかしい恋人

二十もある羽根蒲団の上に、あやまって薔薇の花びらが一ひら落ちていてさえ気に病んだというあのペルシャの王子のように、彼女もまた、 Joseph Kessel 「懶惰の賦」より

くりかえし

年末から今までに同じ病気で三回も入院した。その二回目の入院のときにプランクトンの記事を書き、三回目の入院では今こうしてまだベッドの上にいて書いているのだが、とりたてて書きたいことはない。 まあひとつあげるなら西にみえる空の彼方が気になるくら…

プランクトンの夢は夢となりて

「千年に一回の確率なら今ある原発は大丈夫だろう。だけど近くにあるのはやだな。」 そう、やっぱりみんないやなのだ。いやならいやと言えばいい。 だから、早くなくしてしまうのが一番いいのだ。 そのための努力は国と電力会社だけでなく、まず「わたし」が…

プランクトンの夢は欲望となりて

ずいぶん前にベストセラーになった「東京に原発を」の言説は今でも正しいと言うべきだろう。 原発を新たには建造するのには反対だが、今ある原発を停止するわけにはいかない、今ある原発でなんとかしている間に代替エネルギーを準備をという、一見すると物分…

プランクトンの夢は藻屑となりて

なぜなら、化石燃料はいつか無くなるのだから。 だから原発が必要? ふつうの頭で考えればすぐ判ることだが、原発を造ったり維持したりするには膨大な電力が必要で、原発の耐用年数を40年としたとき、原発が産みだす電力から原発が「食う」電力を差し引いた…

プランクトンの夢は地層となりて

あまりに多くの者が慢性の健忘症に罹って久しいこの国の民は遠くない未来に原発のもたらす不安や恐怖など忘れてしまうだろう。その記憶の風化を電力会社は以前と同じやり方で後押しするだろう。 確かに代替エネルギーが今の電力量をまかなうようになるには様…