2012-01-01から1年間の記事一覧

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音がでる 花がさく 四角な箱さ 透明なドア 無数のへや 見知らぬ国も 大きな歴史も すっぽり入る 小さな箱さ 言語の織りなす虹を キレイに爪を切ったきみの指が 滑り降りる 顔のないきみと 影のないぼくが 金属の路地を早足で歩く あかるい街さ ガラスの裏側…

天使の発明したもの?(再録)

彼あるいは彼女 つかのまの風 彼女それから彼 逃げていく光 THANK YOU FOR SENDING ME AN ANGEL 薄日の差す休日の朝 庭に舞い降りると 木の実を拾いだした けれど それをしまうところがなくて それをしまうところを こっそり翼の下に作った それからという…

衛星の影

忘れたい 忘れない 永遠の周回 宇宙へと解放されることもなく 地上へと舞いもどることもなく 恒星のあかるさを反射させながら まわる うたう ねむる 金属製の記憶 負傷したこども そよ風 油田 溶けていく氷河 nuclear さよなら 燃える 美しく 燃える きみ お…

彼らは微細な翅虫のように(再録)

わたしの好きなデューラーは「犀」のデッサンをいくつも描いたが、たしかに描きたくなる生き物だ。わたしの場合は「犀」よりも「象」だろうか。象はアフリカやインドなどの大陸と呼ぶにふさわしい大地に棲んでいるけれど、わたしにはなぜか小さな島に生きる…

300円のはてな

どうしてかえるがすきなのさ そふとなてあしのさきっぽに まあるいものがくっついてて なんだかそれがほらあれさ はてなまーくのくろまるだ しりたがりやのおさるじゃなくても ほしくなるのはあたりまえ まあるいぎんかをみっついれ がちゃんとおちたらぼく…

ドレスの誘惑…

クルマで80分くらいのところにある水族館。淡水と汽水に棲む生き物を中心に展示していて、年に5、6回は行くので年間パスポートを持っている。 写真は海水に棲む魚のミノカサゴ。 シックなドレスに毒が隠されているのは人間と同じ? そう言われると余計に食べ…

豆は深煎り?

文:内田麟太郎、絵:西村繁男の作「だが、しかし」(文渓堂)。 この二人による本は、わたしと子ども二人のお気に入りだ。ほかにも、「がたごとがたごと」「おばけでんしゃ」「ありがとう、しょうぼうしゃ」などいろいろあるが、「おでんさむらい」は子ど…

本が読みたい

今週末に借りてきた絵本20冊。(写真が載らなかった!) 3年前に子どもが生まれてからわたし自身はほとんど本が読めないが子どものために借りる本は何百冊と読んでいる。 わたしの子どもは寝つくのが遅いから毎晩何冊も読みきかせをするのが日課だ。 しかも妻…

ドラコニアの縁をなぞって・・・

マルキ・ド・サド、澁澤龍彦、会田誠という黄金のトライアングル。 なのにまだ読めずにいる。 サドについてはまたの機会にしっかり書きたいので、今日はこの辺で。 なんで触れたかというと、今日の朝日新聞に広告が出ていたから、それだけ。 『ジェローム神…

竜の枝の先にあるものは

幼児の認識の仕方は感覚的なものらしく、たとえばビー玉の数でもある程度の数までなら「1個2個3個」と数えなくても一目で認識できるみたいだ。 だからかどうだかわからないけれども、この雑草の枯れ枝もそこいらに落ちていたのを「あ、竜だ!」とすかさず…

玄米とナズナと妻と

昨年ある農業法人から玄米30キロを三袋購入し、一袋目がなくなったので次の袋を妻と子どもが取りに行った。 これがその玄米。普通栽培のこしひかりだ。近所のコイン精米所で10キロずつ精米してたべるのだ。やはり研ぎたてのお米で炊いたごはんがおいしい♪ ち…

ぺんぺん草

ピアノの上に平気で乗っかるやんちゃでも出かけた先の野原で摘んできたナズナがかわいいのかこんなぐあいにそばから離さない。 「やわらかいよ」というから、「お日さまに当てると元気になるかも」 そういうと、テーブルに持っていく。 ただのぺんぺん草もか…

落葉と水と音と

玄関脇の睡蓮鉢には金魚すくいでとってきた金魚と近くの水路ですくってきたメダカがいて、毎日の餌やりはわたしの日課だ。 久しぶりの晴れ間で庭のけやきが水面に映るのをなんとなく眼にしていると昨夜の偏頭痛のなごりも和らぐようだ。 水の冷たさを感じな…

愛でたいお話

curiousであることに両義的な属性があるように、「しりたがりや」のおさるがとる行動は、いつも大騒動を巻き起こしながらも決まって楽しく幸福な結果をもたらす。 たとえば写真の巻のように、置きっぱなしのダンプカーに乗り込み誤って?荷台を傾けて積まれ…

開かれた書物・開かれた光景

本当のことを言えば書物に限らないことだし、わたしのブログに個別の「書庫」が設けられていないのもそれゆえなのだけれど、とりあえずここでは書物に限って話すことにしよう。 ジャンルなんてものは凡そ便宜的なものにすぎず、少なくともわたしのなかでは思…

ユキや

年の瀬に猫迷いて歌う ひとひらのかたちはよろづたがえどもゆきとよばれてきえんしろねこ