2019-01-01から1年間の記事一覧

日々は

最後の1枚はノイズだらけのABBEY ROAD 日々はそのように続く

オムライスの銀河

小5の息子は理系の教科が特に好きで、得意でもある。そういう息子に望むのは、多角的にそして素早く立式し答えを出す頭のいい理系ではなく、文系的に問いの螺旋階段を昇り続け、自分の昇るその階段の足を切るような式を立ててみる、そういうスリリングな理系…

偏見の森

基本的に社会科学と人文科学を横断しない自然科学を信用しない。専門バカという言葉があるが理系と文系でどちらがより専門バカかと言えば理系だろう。それはただ単に専門性の隘路がより狭いからであって理系が馬鹿だからでないことは断っておいた方が良さそ…

雑踏に迷う

明治から昭和初めの文を読んでいて時に役立つのがこの辞典。造りは軽薄だが中は凝っていて言葉の森、いや今は亡き見知らぬ都市の雑踏だ。およそ実用書とは真反対だがルビがなくて読めないときや思い出せないときに役立つ。もっとも漢字から逆引き出来るよう…

老いて老いぬ

今年最後の落札 この手の本もたまにはいいだろう 還暦ののちは荷風全集30巻 とりあえず図書館で 金子光晴、内田百閒、そして永井荷風、 老いて老いぬ作家に学ぶということ

あるギタリストに捧ぐ

魚屋の唄 タコを買ったよ市場で買ったよみんな売れたよタコの足は8本オレの足は2本 アンコウ買ったよ市場で買ったよみんな売れたよアンコウの肝はウマイオレの肝はコマイ オレの軽トラは快調さちょっと臭いが玉にキズちょっと休んで空を見るタバコふかして…

何事でもない

考える女疾走する女釘付けにする女恋する女殺す女停止する女ゴダールの女女である女 死す

(2020年)の本

思いの外暦物語が早く終わったので次の本を物色。今年の締め括りが済んでしまったあとにぴったりの?本ということで30分もかけて選んだのが荷風の短篇集。古本屋の店先のワゴンに放り込まれていたと思われる15円の日に焼けた岩波文庫だ。 「断腸亭日乗」をき…

締め括りの本

忙しいので短篇集 2019はこれで締めくくることになりそうだ。 1986に読んで以来の再読。新訳が出ているのでそちらも読んでみたい。33年前よりはブレヒトに近づけるか? 矢川澄子 わたしも十数冊の著作や翻訳を持っている澁澤龍彦の、伴侶であった時期を持つ…

ふたりのアリス

ジャック・リヴェットの「セリーヌとジュリーは舟で行く」をみる。192分は長いがリヴェットの長編としては普通か。それでも100分ほどで休憩。 別に途中までしかみないからと言って感想を述べることを禁じることはないだろう。なぜなら、死んでさえも人の人生…

カラフルな脳

3歳から触っているからか、大好きなLEGOと同じ感覚なのか、指で触って国名言って空いた指で位置を探って置いていく。 認識と感覚が違うのか?老いて固まった我が 脳には信じがたいことだが、楽しんでいるのを見ているとカラフルな脳が見えてくるようだ。

春と修羅

大江健三郎の小説の装丁をする司修の装丁と挿絵が気に入り手に入れた今にもばらばらになりそうな賢治の童話集。 低学年から少しずつ息子と読む。いつか「春と修羅」のよさがわかるようになるか?それがわかる人間になるのがしあわせかどうか?このクエスチョ…