鳥の歌
そろそろ疲れの溜まる頃
鳥の翔ぶ音楽でも聴いてお茶すすりながら休む
グールドのモーツァルト(中段右)
ピアノ・ソナタ全集を10年かけて録音し、バーンスタインと最悪のピアノ協奏曲も残している
グールドに言わせると「死ぬのが遅すぎた」「二流の作曲家」のモーツァルト
なにも新しいものを生み出さなかった天才的ブレンダーだとわたしも思う
過去の歌を誰よりも上手に「新しく」歌ってみせただけだと思う
グールドの弾くバッハのピアノ協奏曲第1番を聴けば、この曲の方が現代的であるのがわかる
新しいものを生み出すという幻想にモーツァルトだけが自由であったのだろう
鳥が決して「新しい」歌を歌ったりしないように?
グールドにそういう視点がなかった可能性は十分ある
あるいはそんなモーツァルトへのアイロニーに満ちた愛が自分の中にあることに気づかぬふりをしていたのか
お茶すすりながら聴くのに最適な音楽
最終的にはビートルズとともにグールドの演奏もマイリファレンス音源