「3安」幻想からの目覚め04

そもそもエネルギー資源のほとんどない日本が原発の依存度を下げ輸入エネルギーによる発電の依存度を下げまだまだ頼りない代替エネルギーに頼るには、あまりに消費発電量が多すぎることも大きな問題なのだが、経済成長を前提とする考え方やライフスタイルといった既存のパラダイムの変革なくしてはその問題の根本的解決はないだろう。
マスコミの間で、電力が実際には有り余っているのに足りない足りないと騒いで節電を訴えかけているのは「だから原発が必要でしょ」と言いたい人たちの仕掛けた罠なのだという説もあるが、今電力が実際に足りないか足りているかといった目先の問題はどうでもよくて、パラダイムの変革による消費電力量の漸次的削減こそが議論されるべきなのだ。
超長期的にみれば化石燃料はいずれ底をつくわけで、いつかは代替エネルギーに席を譲る時が来る。そしてその代替エネルギーはクリーンエネルギーである必要がある。