割れた仮面?

3/24 午後8時現在の国内のコロナウィルスによる感染者の致死率は42÷1199で3.5%。
これは3/11時点のイラン国内の致死率3.31を上回る数字であって、決して手本になる数字ではない。
そう言うと、日本は検査数が少なくて隠れ感染者数が実際には多いので、それを計算に入れると致死率はもっと小さくなる、という考え方も当然出てくるだろう。
このことから容易に分かることは、ある種の「意図」だ。

1 検査対象から除外することで、症状の出ていない感染者を顕在化させないこと。

2 そのように検査対象を絞ることで医療崩壊を未然に防ぐこと。

3 そのことで隠れ感染者が野放しになっているとしても、「感染者数は低く抑えられている」という数字を示すことで国内のパニックも未然に防ぐこと。

4 それらにより、外見上、感染者数、死亡者数を抑えている日本の各方面の努力と取り組みの優秀さ、日本人の国民性のプラス面をアピールすること。

5 結果として、2020年オリンピックが開催されること。

6 同じく、その結果として、厚生労働省と関係機関、関係団体、製薬会社等の利権構造と、しなければならないリスク管理の放置が温存されること。

2、3は素直に良いことだ。4も見方にもよるがまぁ良いことだ。けれど、仮面とはいつでもいい顔なのであって、ある計略をはかるとき、人は嘘と本当のことを上手に塩梅するわけで、皮肉なことに心の澄んだ人ほど「鵜呑みに」してしまうようだ。

現に目の前で起こっている事象を正確に把握して脚色せずに公開し、政治的動機ではなく科学的根拠に基いた対策を取ること。
ありのままを公開することが不安を生むとしても、それは実際の不安なので、その不安を解消すべく対応すること。
医療崩壊のリミットまで機能させることで「変わらなければいけない」ことを認識すること。リスクを取らなければリスク管理は学べないと思う。
医療現場ではマスクすら不足しているのに?
だから、「しない」ではなく、だったらどうすれば「出来るか」、だと思うのだけれど、「変えたくない」人余程多いんだろう。2020年オリンピックなくなっても、ね。