p&b&ds

イメージ 1

ストラングラーズの「BLACK AND WHITE」とキース・ジャレットトリオの「STANDARDS LIVE」(星影のステラ)を購入。オークションでの中古ではなくめずらしく実店舗で探して買いました。買ったのはこの2枚のみ。クラシックのCDが1枚もないのはわたしとしては異例のこと。ハイドンピアノソナタ交響曲ラフマニノフのピアノ協奏曲でいいCDがあればと思っていたけれど、これといったものがなく、異例な幕開けもいいかと。

ジャズはコルトレーンのような「どジャズ」もきらいではないけれど、すこしスィングが入っていて、クールで熱い緊張感、そして静寂とざわめきのあいだを行き来する愉楽の足どり、脳内につかのまの青い光りを幻燈させる時空の弛み、どちらかと言うとそういうかんじのものが好きで、「STANDARDS LIVE」は以前からCDでききたいと思っていたお気に入りのアルバムのひとつ。キース・ジャレットのソロピアノ「ケルン・コンサート」も飽きるほどきいたが、あの陶酔感にはやはり違和感をおぼえてしまう。わたしにはスタンダードな曲をトリオでたのしむ彼の音がいちばん好ましく感じられる。とにかくジャズ・トリオが好きというのがそう感じる第一の理由だろう。

どの曲が、というのはなくて、ひとつひとつの音が、そして音たちが好きだ。ただそれだけ。だから話すことははじめっからないのだ。

p&b&ds。まあ、演奏形態の基本のひとつなのだから、トリオが好きと言うのは当たり前と言えばそれまでだし、なぜトリオが好きなのか本当のことろは自分でもよくわからないしわかる必要もないのだが、一応つけ加えておけば、ハンク・ジョーンズ(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)によるザ・グレイト・ジャズ・トリオ(At The Village Vanguard)がわたしのなかでの最高のトリオだ。
とは言え、わたしがジャズに傾いたのはほんの一年足らずのことで、かじり虫の幼虫ですらないようなレベルであることは今のうちに白状しておこう。これからすこしずつ幼虫くらいになれればというわけだが、アワヨクバ蛹になり、やがて蝶となるか蛾となるか、どのみち最初っから翅の折れた奴が出てくるのだろう。


※「BLACK AND WHITE」についてはのちほど。