2007-01-01から1年間の記事一覧

ひとは

とある小国にあるゾーンという不可解な地帯。そのゾーンには、人間の一番切実な望みをかなえる「部屋」があるという。そこで、禁を犯してゾーンに侵入しようとする者たちが現われる。彼らを「部屋」まで案内する者はストーカー(密猟者)と呼ばれた。 (「アンド…

イギー&トム

ジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」はまさにコーヒーと煙草が浪費する空疎にして贅沢な時間と空間そのものだ。 わたしの好きなイギー・ポップにトム・ウェイツが寂れた店でどうでもよく話す一話がすてきだ。こんな時間と空間はもちろんスクリー…

明るい部屋

これは「光」に対してのオマージュに他ならない。その「光」とは「母親」であり「写真」であり、また、「幻影」であり、「明白さ」であると同時に「不可解さ」であり、「欲望」とその「阻喪」であり、触れることのできないものへの愛撫であり、それを眺める…

王子さま?

先日の日曜、予報では曇りだったが午前中わりと晴れ間がひろがっていたので、つるバラの手入れをした。そのあと一緒に庭に出てきて走りまわったりしていたアイアイとボンボンと隣りの駐車場で撮影会。 ボンボンは撮られるのをいやがるのと動きが素早いのとで…

水の重さ

Sofia Gubaidulina(ソフィア・グバイドゥーリナ) HMVの彼女の商品ページ http://www.hmv.co.jp/search/artist/000000000026182/ 実のところ、わたしも彼女について多くを知らない。「高橋悠治指揮・新星日本交響楽団/グバイドゥーリナ作品集」(「6つ…

ランボオのVOICE

「Radio Ethiopia」1976 パティの声をきくとランボオの声を知らず想ってしまう。もちろん、ランボオの声なんてきいたことはない。 ジャニスもマドンナもビョークもCHARAもやっぱりパティには敵わない。そりゃそうだろう、ランボオの恋人なんだから・・・ 秋…

いじけかじり虫?

ふとんにくるまっていると階段付近でアイアイがボンボンを追い回して声を上げている。またボンボンが手加減しないで本気で逃げるからアイアイが追い付けずにいじけているのだろう。そう、アイアイは超トロイのだ。 仕方がないから起き上がっていじけているア…

本の色

約2年前の2005.10.21「ずれていく話」(http://blogs.yahoo.co.jp/force44works/14682055.html)でも書いた「画本 宮澤賢治」シリーズ。 大判でそれなりの値段のする本なので一冊ずつ集めるにはちょっとという方におすすめなのが、それらを厳選して一冊にま…

どんぐりころころ♪

今年もたくさんのどんぐり(コナラの実)が天から降ってきた。今年は例年以上に多くて、庭を歩くたびにどんぐりを踏む音がするほど。「木の実の多く成る年は雪が多い」とスキー場のオーナーがニュースで話していたが、今年はたくさん雪が降るのだろうか。 庭…

ベッドがお好き?withボンボンヴァージョン?

毎年、秋が深まるとともにわたしのベッドを脅かすものが現れる。 「ここはわたしの場所なんだから!もっとあっちに行って!」 頑としてゆずらぬ目つき、馴れ馴れしく布団の上に放りだされたその肢体、つんとした鼻っ面の横顔、時おりこれ見よがしに伸びをし…

ベッドがお好き?

毎年、秋が深まるとともにわたしのベッドを脅かすものが現れる。 「ここはわたしの場所なんだから!もっとあっちに行って!」 頑としてゆずらぬ目つき、馴れ馴れしく布団の上に放りだされたその肢体、つんとした鼻っ面の横顔、時おりこれ見よがしに伸びをし…

lovelyな口笛

「人間なんて」わたしが自分のこづかいではじめて手に入れたアルバムのタイトルだ。ませたガキで、隣町に同級生を引き連れて遊びに行き、年上の中学生にケンカを売ったりしていた小6の春に(いや小5の3月だ。)買ったと記憶している。まわりの誰もがガキ…

天使の発明したもの?

彼あるいは彼女 つかのまの風 彼女それから彼 逃げていく光 THANK YOU FOR SENDING ME AN ANGEL 薄日の差す休日の朝 庭に舞い降りると 木の実を拾いだした けれど それをしまうところがなくて それをしまうところを こっそり翼の下に作った それからというも…

彼女の部屋

アイアイにくらべると出かけることの多いボンボンだが、最近はひと頃のように何日も家を空けることがなくなって、割りあい家のなかで見かけることが多い。このパソコンの前の椅子を自分の椅子と思っているらしく、わたしが先に座っていると気にいらぬ顔をす…

ひとはそれを映画と呼ぶか?

森田芳光の作品は「家族ゲーム」と「それから」だけをみていて、その頃の記憶では、テレビでなにかの作品を目にして「駄目だ」と思って以来、彼に対して食指が動かなくなっていたのだが、わたしの愛する映画「椿三十郎」のリメイクを黒澤明のシナリオを使っ…

夢の扉が開くとき

最近のわたしの子守唄はBraian Eno「DISCREET MUSIC」とグレン・グールド「バッハ全集」の特に「パルティータ」。 「DISCREET MUSIC」では、「Three variations on the canon in D major by Johann Pachelbel」、いわいるパッヘルベルのカノンをイーノ流に変…

二匹・プラス・ワン

わたしが緊急手術で入院して二日後に、アイアイが足の怪我で一泊二日の手術入院、これは術後に患部を舐めないように「カラー」をしているところ。患部が鶏のモモ肉のようだ。もちろん今は元気になっているけれど、怪我の元になったケンカの恐怖心からか、あ…

覚醒あるいは夢のなか・・・

青山真治の「サッド・ヴァケイション」をみてみたい。彼の作品は未だにみないが、それは唯の偶然であって、ことさら避けていたわけではなく、だから、今になってみたいと思うのも別段不思議なことではないだろう。浅野とジョーが出てたことがきっかけ、とい…